家に帰ったら何もせずに爆睡。



着替えくらいすればよかった…。



ろくに布団もかけずに寝たもんで、次の日はユナに起こされダルい体…。



これくらい大丈夫、大丈夫だ。



「悠ちゃん…もしかして具合悪い?」

「大丈夫」

「ムリしてない?」

「してる…」



心配そうにベッドの下に座るユナの肩に顔を埋めた。



朝からいい匂い…。



「熱ある?」

「ん~…ないと思う」

「休んだら?」

「今日実力テストだし。バイト休みだから行く」



向かった学校では実力テストざんまい。



頭まわんね…。



昼休み、学食へ向かう途中にユナが知らない男といるのを見かけた。



外でメシかよ…。



アイツがユナを好きなヤツね…。



「アレ、悠都的にアリなの?」

「ナシだろ~…。ナシだけど…でも焦ってもがくのもカッコわりぃ」

「彼氏の余裕?」

「余裕。なんて本当はねぇけどな」



流星に苦笑いされた。



でも俺はユナのこと信じてるし。