俺からはなにも言わねぇからな。



ユナが言うまでは。



「悠…ちゃん?」

「なに?」

「ごめんなさい、告られた…」

「なんですぐ言わねぇ?俺に隠し事なんか出来っと思う?」

「思わない…」

「振ったんだろ?」



フルフルと首を横に振ったユナ。



イラッ…。



意味がわかんない。



俺という彼氏がいながら振らない意味が。



「家帰ってから話聞くから」

「うん…」



エレベーターの中でも無言。



今日は母ちゃんがいるからユナんちにしようか…。



「ユナんち行く」

「着替えは…?」

「このままでいい」



ユナんちに入ると専業主婦の長谷川さん。



今日も笑顔だ…。



「お昼食べてく!?」

「大丈夫。今からユナ説教して帰るから」

「説教…?なにかしたの?」

「聞くだけ野暮だよ、それ」

「あっ、ごめん…」



さて、説教だ。



相変わらず女の子らしいユナの部屋。



ベッドに座る俺の目の前に正座したユナ。