その後夕方までいろいろな話をした。


まぁ、話しって言ってもみなみちゃんがどうして優兄が好きなのか語ってたんだけどね……



「でね、その時の優也先輩が、すっごくかっこよかったんだ」


「へぇ~。そんなことがあったんだ…」



さっきから、みなみちゃんの話の中にでてくるエピソードは、ほとんど私の知らない優兄の姿だった。



こういう話を聞くと、私も優兄もどんどん変わっていっているという事を実感する。



でも、
私の中にはあってはならない独占欲が生まれてくるんだ。



優兄の過去も現在も未来も全て知っていたい―――


ずっと、私の傍にいて欲しい―――



私ダメだね。

あきらめるって決めたのにね。