「えっ?優兄? どんな存在かぁ……」 まさか、好きな人なんて答える事は出来ずに…… 「お兄ちゃん……かな?」 と、嘘をついてしまった。 「本当に、ただのお兄ちゃん?」 「うん。 そうだよ」 でも、いきなり何なんだろう? そんな事を考えていると、ぽっ…と、河原さんの頬が赤くなった。 えっ、まさか…… 一瞬頭の中が真っ白になった。 「実は私優也先輩の事が好きなんだ――――。」