「「失礼しまーす。」」


ある四月の下旬の昼休み。

一年の侑姫のクラスに、三年男子2人が入ってきた。



侑姫は、いつも通りカイリとDSをしていた。


祐斗が近づいていく。


「おい。小学生。
なに堂々と違反してんだ。」



ビクッと反応する侑姫。
祐斗の顔を見て一安心。


「なんだ、あんたか。
先生かと思ったよ。」



「しつれーな!!
先輩だぞ!!」


祐斗はカイリの方をみる。

目があった瞬間、カイリはなぜか顔を隠す。

祐斗が叫んだ。


「カイリ?!」