「ハルー!こっち来て唐揚げ作ってくれー!」



店長に呼ばれた。



「あ、はーい!…ごめんな?ちょっと行って来まーす」


「あたしらこそハルの仕事邪魔してごめん!」


「全然やで!今日は客少ないし。んじゃっ」





「いい友達持ったな」


「はい!」



友達…か。



店長に言われて、素直に笑顔で頷けたあたし。



こんなあたしが居るのは、ナツ、奈々、アキ……そして、智也のおかげ。





ありがとう。





心の中で呟いて、唐揚げに取りかかった。