雑踏の中、2人手を繋いで歩いていると、向かいから美味しそうなクレープを持った数人の女子高生が歩いて来た。



めっちゃ美味しそう…
食べたい!



無言で暫く歩くと、甘い匂いが漂って来た。



クレープの匂い。



そう思っていると、クレープ屋が現れた。



「食う?」


「え!?」


「ハル、さっき食べたそうな顔してたからさ」


恥ずかしい…。
でも、


「食べる~!」


甘いものは嫌いやけど、マンゴーのクレープは最高。



お金を払うとき、離れた右手が寂しい。