「まじで!?やったあ!」 子供みたいな表情を見せる庄野にあたしも笑顔になった。 「須藤って最近よく笑うよな」 「え…そう?」 「そう!」 「庄野くんもよー笑ってんで」 「……智也」 「え?」 「智也でいいから」 「とも…や」 思わず、顔が熱をもつ。 「ハルって呼んでいーか?」 再び、不安そうな顔の智也。 「うん!」 二人の距離が少し縮まった。 それから、他愛ない話をして、二人一緒に学校を出た。