「あ、私のことも呼び捨てでいいからねぇ~♪」


「分かった。…じゃあ、ナツと奈々って呼ぶわ」


「穂と瀬、略されたー」


「ニューニックネームだね♪」



あ…、
話反らされた。



ナツの元カレ、興味あったのになー…。



「須藤」


頭上で響く、優しい声。


「うん?」


「話あっから放課後、図書室まで来てくんねぇ?」


「え…うん」



なんの話やろ?



「愛の告白かもよー」


庄野がどこかへ行くと、コソッとナツが耳打ちした。