バスルームから上がり、リビングへ行くと、庄野がマキロンやら絆創膏やら包帯を持って待ち構えていた。



「座って、須藤」



ソファに座り、されるがままのあたし……。



手際よく、手当てを終え、救急道具を仕舞う、庄野。



「ありがとう」


「良いってことよ!」



キャン、キャン



「あ、シバ」


愛犬のシバが飛びついてくる。


「可愛い~!」



ペロペロと頬を舐める、シバ。



自然と、笑顔になれた。