「つーか、可愛すぎて腹立つんだけど」



そう言って男はあたしの目の前にナイフをかざした。



そして――



馬乗りになられてるから体が動かないあたしは、必死に頭を動かして振りかざされるナイフを交わした。



しかし、
交わしきれず
目の上を切られた。



血が溢れ出る。





と、その時――



バンッ



「ハルッ!!!」


「須藤!」


「ハル!」


「ハーちゃんっ!!」



アキくん、庄野、夏穂ちゃん、奈々瀬ちゃんが息を切らして入って来た。