「すぅちゃん程じゃないべ…」



はんてんをかぶるとき、そんな呟きが聞こえた気がした。


「布団は!?」


「毛布はアキくんがソファで寝てたし、貸してあげた」


「えっ……じゃあ、」


「アキくんのせいやないで」


「でも…、」


「アキくんのせいちゃうって」


「俺、取ってくる!!」



アキくんは寝室を出て行った。