「ごめっ…、ありがとう」
「すっごい熱だべ!!」
あたしのおでこに手を当て、アキくんが驚いた表情で言う。
「大したことないって」
「大したことあんべ!!とりあえず、寝よ?」
あたしは返事をしなかったが、アキくんはあたしを支えながら立ち上がった。
「ごめん…一人で大丈夫」
「だめ!寝室どこ!?」
あたしが寝室のドアを指差すとアキくんはあたしを寝室まで連れて行き、ベッドに寝かせた。
「アキくんは……優しいな」
思わず、ポロリと本音が出た。
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