シバがすり寄って来る。



「シバ~」



意味もなく、名を呼び微笑みかける。



「わっ!朝から、すぅちゃんの笑顔発見!」


「…は?」


起きた瞬間に、何言い出すんや…。


「てか、いい匂い!……って何で俺ここで寝て…」


「アキくん、昨日あのまま寝たんやで」


「マジで!?ごめんな」


「いいで。気にしんと……」



ふらっ



「ハル!?」



アカン。転ける。





そう思ったけど、温かい腕があたしを抱き止めた。