学校が終わって、あたしは声をかけて来ようとする、奈々瀬ちゃんたちを避け、猛スピードでバイト先に向かった。
バイト先は居酒屋。
高校生が居酒屋でバイトしてもいいのか、と思ったけど全然問題ないらしい。
バイト先にも、もちろん友達は居なくて、一人で開店時間を待つ。
何人か、挨拶してくれるけど、あたしも挨拶を返すだけで、それ以上の会話には発展しなかったし、発展させようとも思わなかった。
完全に一人のあたし。
そんなあたしに
出逢いが訪れた。
けど、今日が運命の日
だって気づくのは、
もう少しあとのこと。