「あー!ハル、あたしと携帯一緒!」


そう言ってキーホルダーがじゃらじゃら着いたピンクの携帯を夏穂ちゃんがポケットから取り出した。



「ってことは俺とも一緒か!」


アキが黒い携帯を出す。



「色違いやね」



あたしの携帯は白。



「シンプルな携帯ー」


そう言って、あたしの携帯をいじる、夏穂ちゃん。



何してんねん…



チャイムが鳴り、教室に帰った。



友達なんていらん。



そう思ってた、自分やったけど心の隅で、もうちょっとこの4人と仲良くなりたい─…



とも思ってた。



ヴーヴー



ポケットで震える携帯。



授業中に誰かと思って携帯を開くと、知らないアドレスからだった。