『ったく、なんでこんな兄貴と暮らすハメに…ギャッ』

頭をガシガシ掻きながら階段を下りると、誰かにぶつかった。

「ってぇー…朔鵺」
『あ、柊侍、おはよ』
「はよ。俺先に行くかんな」
『お~』

そう言って柊侍は外に出た。


私も用意する。
家を出る時間は、いつもより少し遅れていた。

『ヤッバ、時間じゃん!!いっています!!』

急いで家を出る。

『それもこれも全部兄貴のせいだッ!』

なんて言いながら学校に向かう。


ヤバい、優等生朔鵺ちゃんが遅刻かよ。