「っ!!千鶴さんっ!!!」
「おじ様、私と紫輝さんは…恋仲にはなりませんでしたの。兄妹のような仲になってしまいました…本当にすみません。」
「だがっ、普通の家の娘と紫輝がっ」
「何がいけませんの?愛し合ったなら、一緒にいるべき…そう思いませんか?」
「君みたいな子どもがっ何をっ!!」
「私はまだ子どもです、ですが自分の将来を決める力もー誰かを愛する心もありますっ、それにおじ様は紫輝さんの本気を何度も見ているはずですっ!!!」
私が涙を流しながら、そう言うとおじ様は何も言い返さなかった。
「親父…いや、お父様…お願いします。俺はー愛さんを…愛さんだけを愛しています。必ず和泉も立派に継ぎー二人で幸せになります。だからっ…」
「お願いしますっ!!」
紫輝さんと愛さん…お二人が深々と頭を下げる。
「私からも!お願いしますっ!!」
「…っ………」