「な、なにがそんなに可笑しいのですか?!」
「っ、ははっ、昨日から矛盾してる。邪魔しないとか物分かりよさそうに言っておいて…どうなりたいわけ?」
「私の旦那様になって下さい。そして和泉を継いで…私は、あなたを支えます、絶対に…幸せにできます。」
「ムリムリ…あんたじゃムリなんだよ、絶対に。」
「なにがムリなんですの?こんなに…こんなに…」
「あんたの好きは好きじゃない。」
「……………」
「早く家に帰れば?お嬢様。」
「……………」
笑顔…だけど、怖い…冷たい…酷い。でも嫌いになれない…なれないの。
「…私の気持ちを否定しないで下さいっ、」
「否定なんかしない…でも受け入れれないって言ってんだよ。じゃーな。」
昨日からずっと…この繰り返し……受け入れれない…だけど、諦めることだってできない……
二人が幸せなら………
なんて、思ってはいられなくなってきた気持ち。
人間は貪欲で、隣にいればもっと…欲しくなってしまったの。