「だから言っただろ?」
「っ、」
「あんたにあいつはムリ。あいつら二人は必要としあってるんだ…だから、早く消えてくれ…頼む。」
そう、頭を下げる相良さん…
「私…邪魔?」
「あぁ…」
「っ…うっ………」
涙が止まらない…
「っ……し、……きさんっ…やだっ……っ……」
「泣け泣け…バカ。」
そう、暴言を吐きながら、私の頭を撫でる相良さんの手は優しく温かかった…
どれぐらいの時間がたったのかは、わからないけど…外は暗く…日はなかった…
「大丈夫か?目真っ赤…ブス。」
「ぶっ、ブス?!」
「おー、鏡見てみろよ。」
「……………」
本当、目が腫れ上がっていて…醜い顔…
「すみません、ありがとうございます。」
「家帰る?」
「はい。」
「なら、送るわ…」
「え?」
「危ないだろ、」
「いえ…大丈夫ですよ。だから…」
「いいから、帰んぞっ!」
「っはい!」
相良さんは、少し乱暴で怖い…だけど、本当は………すごく心配性で親切な方…