春の光が差し込んでいて
とても気持ちのいい朝です…。



なんて
言ってる暇ない〜!



「やばいやばいやばいやばい!!もうとにかくやばいよー!!」


バタバタバタバタッ



「いってきまーすっ」


勢いよく家から
飛び出したわたしは、
靴もまともに履かず走り出した


春ということもありとても暖かい



「ちょっと遅いよ〜唯ちゃん!もう遅刻しちゃうかと思ったんだから!」


このふわふわしている
女の子は親友の佐々木さくら。

小学校のころからの仲良し

いつもは
ふわふわしてるさくらだけど、怒らしたら尋常じゃない。


多分みんなびっくりしちゃうよ。


「ごめんって〜。お詫びにいいもの持ってきたよ!」

そう言って
あからさまに手を後ろに隠す


「いいものって何〜?」


ジャンっという効果音と共に出した手のひらには桜の花びら


「はいっ!さくらには桜でしょ」




あれ?

「………」


さくらちゃんからの
返答がないんですけど…


「唯ぢゃん〜ありがどぅ゙〜」



さくらは感動屋さんです。

「ほら!早く行こ〜」


わたしはさくらの
手をつかんで私立蘭白高校に足を踏み入れた。