10分後―――

『おまたせー!どっちがいいかなぁ?』

美咲さんが2着のドレスをもって走ってきた。

「うわぁ…。」

おもわず感涙の声が出てきた。

左手にあるドレスは薄めのピンクで床までつくくらいの丈。

ボディラインがでるように生地がピチピチしている。

右手にあるのはヒザ30㎝上!って言っていいくらい短い。

黒とピンクがマッチしていてすごく可愛い。

下半身がフワフワしていてアイドルみたいだ。

『どっちがいい?』

美咲さんが優しく聞いてくる。

実はもう決めていた。

「こっちでお願いします!」

あたしがさしたのは右の方。

『おっけー☆サイズ測るからメジャーもってくるね!』

美咲さんはそういって店の奥に行った。