「木戸さん、あたしドレスとか持ってない…。」

まだ高校生(元)のあたしがあんな綺麗なドレス持ってるわけがない。

『そっか…。じゃあ買いに行くか!!』

「えっ…でっでもあたしお金持ってないっ!!!」

『心配すんなって!俺は持ってる!』

「えっでも『お前が儲かったら返してもらうからな!』」

なーんだ、おごりじゃないんだ。まぁさすがにね!?

携帯小説とかで見るような展開には現実的にないか。うん。

手を引っ張って連れて行かれたところは【candy candy】というキャバ専門店。

学校の帰り道に前を通ったことあるけど入ったことは無い。

『いらっしゃいませー!あ、木戸くんじゃないっ!久しぶりー☆』

『は!!?くっつくなよ!』

あら?なーんかいい雰囲気…。

『今日は買い物?…あら、新しい子?』

女の人があたしに聞いてくる。

「は、はいっ、こんにちは!!!玲です!」

ジーっとみてから女の人はにこっと笑って言った。

『こんにちは。野口美咲です。』

『美咲はprincessの第1期でNO.1をずっと守ってたんだぞ。』

へぇー。今第3期らしいから…3年前位?

『昔の話だって(笑)』

美咲さんは笑っているけどそんな気品が出ている。

きらびやかな金色のオーラを身にまとって見える。

『美咲、この子にあうドレス探してくれねぇ?』

『もちろん!ちょっと待っててね?』