『from 白露
おっけー☆
1時くらいにしよっか?』
『from 黎
うん!
待ち合わせ場所は?』
『from 白露
**区の左座駅前、分かる?京急の』
『from 黎
嘘!けっこー、近い!!』
『from 白露
ふふん♪
黎のことは、ハッキングしてねえ……って、充電きれる!またなっ!!』
その返信をしようとした時だ。
「麗ぃぃ?生きてるか~~い!? 掃除終わっちゃったぞぉっ!」
ものすごい大きな声がトイレ内に響き渡った。
千緒だ。
気がつけば、トイレにこもって、10分以上経っている。
急いでトイレを出ようとしたが、隠蔽しなければいけないので、トイレの水を流す。
御免ね、地球!
「御免ね、ちょっと、あー、女性限定の……、分かるよね?」
「あ゛ー、うんうん。悟っちゃったよ。うっふふふふふ。どんまーい。えっと、それじゃ、うち帰るから。また明日ね!」
適当な嘘に千緒はあっさり騙された。
にへら、と笑い私に背を向けると、此方に手を降りながら寮の方へと走り去る。
何故か一抹の謝罪感。
さて、掃除も終わったし帰りますかー。