………と、いうカンジで今に至る。



「人は何で生まれてきて…死んでいくのかなんて、そんなん考えらんねーだろ。」


いくら警察の仲間だからといっても、THISTARだって、人の命を奪う仕事。

それで金を貰っている俺に、そんなこと聞いても答えなんか見つからないって…。

「あ~~~~!!なんか鬱になりそうっっ!」



考えていることがストレスになりだしたので、俺は一度、席から立ち上がり、集会所の講義室を出た。廊下に出た途端、冷たい空気が身体全体を包み込む。季節は2月…真冬だから寒いのは当たり前。なのに集会所は、講義室以外の部屋は全て暖房がつかない……というか、エアコン自体がない。……レイ曰く、節約とのこと。(変なとこケチってんじゃねーよ!!)


「さ~~みぃい~~!!!……ん?」


両手で腕を摩りながら、廊下を真っ直ぐ歩いていると、段々イイニオイがしてきた。


忘れてたけど、もうすぐ7時。
夕食の時間だ。
下がっていたテンションが上がってきたと同時に、思わず腹の音も鳴り出す。

待ち切れなくて、廊下を走り出して食堂のある2階へと階段を駆け上がる。

「…久しぶりに脳みそ使ったんだ。俺には今日の夕飯を誰よりも、たらふく食べる権利があるっっ!!!」

誰もいないし、聞いてないけど、テンション上がって、頭の中にある台詞を言葉に出す。
 しかし、実際に食堂の扉を開けてみると…そこに広がる光景に、俺のテンションはまたもや一気に落ちた。