――ん?
一瞬先輩の顔が
曇ったように見えた。


でもすぐいつもの
意地悪そうな顔で
「君、君~。俺はこんなペチャパイ好みじゃねんだよ。
せめてもうちっと胸があってキレイだったら…」
と言って私を
チラチラ見てくる。


カチーーンと来た私は先輩に
「私だってこっちから
願い下げですーー!」
と言って「ベー」っと
言い放って席に戻った。


その時、先輩達の視線が
やたら痛かった…。

ひそひそ話してるのが
少し聞こえた。
「あの子かわいくね?」

「俺もあーゆうのタイプ!」

「今年の一年は
レベルたけえな!」

「メアド欲しい~」

「仲良くなりてえ!」


そんな感じで話してた。

私は当然、
桜が言われてると
思ったから全く
気にならなかった。


そして式が始まった――。