「もう、わたしこれからは真面目に勉強するんだから!」
「はいはい、俺も真面目に教えます」
「目指せ1位!」
「それは無理」
羽夢にこれ以上ヤラシイことされないようにがんばる!
そうしてあっという間に1週間が過ぎた。
期末テストの日。
「ふい~、終わった終わったー」
「難しかったねー」
平均20点かなー、とどこか遠い目のさやか。
おーい、帰っておいでー。
「うん、でも今回のは分かりやすかったと思うよ?」
「え、何その隠れた自信あります宣言」
「ふふふ……」
「こ、怖い……」
実は結果がなかなかよさそうなのです。
羽夢に教えてもらったおかげ。
でもそれをいうとさやかがうるさそうだからいわないけど……。
「うさはおバカじゃなかったの?」
「さりげなくヒドイなー」
それをいったらアンタだってわたしと互角なくらいおバカでしょーが……。
まあ運動できるおバカだけど!
「はやく結果でないかなー」
ちょっと楽しみになってきた。
こんなことって今までなかったなー……。