あれから2ヶ月くらい。
「ただいまぁ~」
「おかえり、うさ」
「うわ、抱きつくな! 離れろー!」
毎日、こんな調子。
「つれないな。でもそんなうさもカワイイ」
「うるさいバカ!」
わたしは羽夢を無理矢理はがすと自分の部屋に避難する。
ドアを開けると、ふと目に入るカレンダー。
「……はぁ~」
あと一週間。
あと一週間たつと、地獄の日。
「期末テスト……」
わたしはひとりでクタッと座り込んだ。
成績がいいほうではない、わたし。
テストの順位は……いっつも下の中くらい?
高校の勉強なんて難しくて聞く気にもならないし。