やっと開放された。

まだ高鳴りするわたしの心臓。
羽夢の顔、ちょっと赤い……。

「……はっ!」

冷静になってから気づいた。

ここ、公園……外だよ……!

「はっ……恥ずかしい!」
「なにいってんだ、さっきまでノリノリだったくせに」
「ノリノリじゃなかったってば!」

すると羽夢はわたしの左胸を指差す。

「お前、めっちゃバクバクだったぞ」
「……~ッ! 変態!! ちかん!!」

あームカつく!!
なんでこんなヤツにときめいてたんだわたし!!?

「まあ安心しろ。誰も通ってなかったぞ。多分」
「多分!!?」