「さやかばいばーい」
「うんじゃーねー!」
帰り、わたしはさやかと別れてすぐのこと。
「……およ?」
公園に……羽夢と、誰か知らない女の子が一緒にいるのを見た。
女の子は顔が真っ赤。
わたしはすぐ悟った。
「はっはーん……告白中か。若いねえ~……ってわたしも高校生だけど」
わたしは悪いと知りながら公園のそばの茂みに気づかれないように隠れた。
近づいてみると、女の子はA〇B48ばりにかわいかった。
「てゆーか……羽夢モテモテじゃん……」
そんな女の子に好きになってもらってんだからわざわざわたしじゃなくても……。
「あ……あの、わたし、ずっと前から南野くんののこと……好きで……だから、」
女の子がとぎれとぎれそういう。