「待てよ」
「…………ッ!」

羽夢がわたしの腕をつかむ。

羽夢の手って意外とおっきいんだ……。
ってなんで急に意識してんのわたし!

もうなんかいろいろ恥ずかしくなってきた……。

「もう好きなのバレちゃったし……これからお前のことうさって呼ぶから」
「はあ!?」

呼び捨て!?

「なんで……」
「もう何年も我慢してきたんだしそんくらいいいだろ?」
「う」

まあ……それなら……。

「ってダメだって!」
「俺がもう決めたから決定事項」
「なにそれ!」