好き

春休みが終わった。
そう、今日は入学式。
今日から高校生だ。

かわいいピンクのチェックのスカート。
同じ柄のリボン。
紺色のブレザー。
紺のハイソックスにローファーで、高校生らしい制服を着ていた。

気分もしっかり☆高校生☆
とても楽しみで、とても緊張する。

親友の里奈とは違う高校だった。
里奈は、家に近い女子校に入ったらしい。
私は、レベルは少し低かったけど、１番気に入った高校（共学）に合格した！

俊吾は一緒の高校だった。
真咲も一緒だった。
なんと、優斗もいたらしい・・・。
（会わせる顔がない。）

どんな高校生活が始まるのかな？



クラスは１-３だった。
真咲だけはクラスも一緒だった。

「まーーさき！」
「おっ！梅谷じゃん、よろしく。」
「うん！よろしく～～～♪」
「あーーあ、優斗とはなれた。」
「真咲、優斗と一緒になりたかったの？」
「だって、一緒に受けたし。」
「ふ～～～～～ん。」
「優斗のこと好きなんやろ？？」
「は！？　ま、前はね！」
「今も好きなん・・・？」
「ぜ～～んぜん！！」

いや、本当はまだ好きだった。
諦めれないよ、振られたからって。
だって、好きだから・・・・。

「ところで真咲の好きな人は？」
「・・・！？」
「おーしーえーてー！」
「い、イヤやし。」
「私の友達が真咲のこと好きなの！」
「だれ・・・？」
「ひみつ～～（＾＾♪）」
「梅谷、誕生日いつ？」
「あ、５月１日だけど。」
「じゃ、その日に俺の好きな人教えちゃる！」
「オッケ～！　約束ね☆」

そんな風に、仲良く話をした。



ちなみに俊吾は１-２。
優斗は１-５だった。



クラスでは、千春ちゃんと友達になって、１日中話をした。
千春ちゃんは、中学の時に付き合っていた彼氏に振られたらしい。
千春ちゃんと、お互いに励ましあった。
なんか、自分がかわいそうになってくる。

家に帰って里奈に電話をした。
お互い入学報告をした。

真咲のことを話してたら「もう好きな人できたし！」と言った。
誰かは「今は教えれない」と言われた。

もう、真咲のこと好きじゃないんだ。
（もとから好きじゃなかったけど）