帰り、たくさん話をした。

「最初の真咲からのメールの
 「何人目の彼氏?」って質問に答えるね。」
「あ、うん。 何人目?」
「実は、初めてなの!」
「うそ!?」
「ほんとだよ! バカみたい?」
「ぜんぜん! 嬉しい」
「ありがとぉ☆」

本当は、高校生にもなって初彼氏なんて、ドン引きされると思ってたから言いたくなかった。

なのに・・・・。
真咲は優しすぎるよ。

ありがとう、いつも私に笑顔をくれて。
ありがとう、いつも私に幸せをくれて。
ありがとう、いつも好きでいてくれて。
ありがとう、いつも好きでいさせてくれて。

ありがとう、真咲・・・。

「なぁ、梅谷?」
「待って、呼び方変えてよ!」
「え?」
「梅谷じゃなくて、麻衣だよ?」
「ま、ま・・・い。」
「クスクス! 麻衣って、ほら?」
「・・・麻衣・・・」

真咲、顔真っ赤じゃーーーん(笑)

「あは!ありがと、嬉しい♪」
「梅・・・麻衣はなんて呼ぶん?」
「え・・・、真咲って。」
「普通やん!」
「え~~~!?じゃあ・・・。」
「じゃあ?」
「まー君!」
「うっわ、めっちゃ恥ずい!」
「こっちのセリフ~~~!」
「2人きりの時だけな?」
「は~~~い☆」

呼び方も変えて、カレカノらしくなった。

「あ、何か言いかけてたよね?」
「えっと、もういいや。」
「え~~~? やだやだぁ!」
「今度・・・うち、来ん?」
「あ、行きたい!」
「いつがいい?」
「いつでもいい! 明日?」
「明日は親がおらんよ?」
「・・・・・?」
「親がおらん家に2人きりはマズくね?」
「・・・や、そっ!?」
「あ、ごめん。 いやらしかった?」
「違うけどーーー(焦)」

言ってる意味は分かったけど、逆になんて言ったらいいか分からなかった。

「うそうそ。何もせんけ来て!」
「あ・・・はい。」
「ごめん。大丈夫?」
「うん・・・。」
「気分悪くなった?」
「べ、別に。 ごめんね!?」
「・・・・・。」

「プルルルル・・・」
{着信:戸田 俊吾}

あ、俊吾だ・・・。

「ちょっとゴメン。俊吾から電話!」
「あ、うん。」