「私は、真咲が好きだよ?」
「ムリ、せんでいいよ。」
「してない! 好きなんだもん、真咲が!」
「マ・・・ジ・・・?」
「うん♪」

私は真咲に抱きついた。
そして、そぉっと耳につぶやいた。

「両思いだね。
 真咲、大好きだよ。」

真咲が、無言でゆっくり私をはなした・・・。
見つめ合った私と真咲。

私が目線を下に落とした時・・・。

私の唇と真咲の唇が重なった。
夕日に照らされてキスをした私たち・・・。

実は私はこれがファーストキスで、嬉しくて思わず涙が出てしまった。
それを見られないように、真咲に抱きついた。
「ぎゅ」って抱きしめてくれただけなのに、涙の勢いが増して・・・。

「ぅう・・・」
「泣きようと?」
「あは、ごめ、ん。」
「いややった?」
「違う。 嬉しくて。」
「・・・・・?」
「初めてだから。 キス、するの。」
「マジで!?」
「うん。 ありがと、大好き。」
「・・・・俺も、大好き。」

「好き」って言葉が大きく感じた。
これ以上の言葉って、あるのかな?

私は真咲が好きで好きでたまらない。

一緒にいる。目を合わせる。真咲の声を聞く。
ただそれだけで、胸が苦しくなる。
「好き」って言われたら涙が出る。
真咲が好きって証拠だ。

真咲も、そう思ってるのかな?
好きすぎて苦しくなるのは私だけなのかな?
でも、苦しくても、それが嬉しいって思えるのは、私だけなのかな?

恋をするのは初めてじゃない。
でも、こんなに人を好きになったことって、今までなかったと思う。

苦しくなるくらい人を好きになれるなんて、知らなかったよ?

初めての彼氏も、初めての両思いも、初めてのキスも、真咲で良かった。

真咲が、私にたくさんの「好き」をくれる人で、たくさんの「幸せ」をくれる人で良かった。

真咲、すき。
真咲、好き。
真咲、スキ。

真咲、私はあなたが1番好きです。

これからも、ずっと好きです。