「こんな事言わせんなよ。」

今度は顔を真っ赤にさせちゃって(笑)

「あははははははは!」
あ、ついつい笑ってしまった!

「何で笑うん!?」
「ううん、ありがとぉ♪」
「そんな顔すんな・・・。」
「え!?」
「可愛すぎてヤバイけ。」
「ぅ・・・・・。」

おい、なんだそりゃ!
ってか、こっちが恥ずかしいから~~~(泣)

つないだ手が汗でベトベト・・・。
真咲は、気づいてるかな?



そんなこんなで水族館に到着!
あ、ちなみにバスで来た。

「何から見ると?」
「え~~~? ペンギン!」
「ペンギンって。」
「だめ~~~?」
「いや、可愛いなぁ、お前」
「お世辞~~~?」
「ちげぇよ! マジやけ!」
「よし、しゅっぱーーつ☆」

ペンギン、イルカ、くらげ、サメなどなど。
たくさん見てはしゃぎまくる私に、真咲はずっと引っ張られてるカンジ。

「真咲ゴメン、楽しい?」
「もちろん!」
「そう?」
「めっちゃ楽しすぎ☆」

そうやって、ずっと笑顔で一緒に楽しんでくれる真咲に、やっぱり私の心はひかれていってた。



気づいたらもう夕方だった。

「夕日がきれいだねぇ♪」
「そうやね。」
「また来ようね!」
「うん。」
「約束ね!」
「約束のキスでもする?」
「え!?」
「うそっちゃ!」

かあぁぁぁぁぁぁ。
自分でも分かるぐらい顔が真っ赤だ。
でも、夕日がそれをかくしてくれるから、素直に真咲に話ができる気がする。

「ねぇ真咲?」
「なん?」
「真咲の好きな人は誰?」
「やけ、梅谷っちゃ。」
「じゃ、私の好きな人は?」
「・・・優斗、やろ?」
「・・・・・。」

黙り込んでしまった。
違うのに・・・。

「分かっとうけ、気にせんで。」
「ちがうよ。」
「ん?」
「真咲が好きだよ?」

今度は真咲が黙り込んでしまった。