雄志は「奥手に先越された…」と、言う。
「誰が“奥手”なの?」
私は雄志とさゆの間にしゃがんで問い掛ける。
雄志は「梅田」と言う。
相変わらずみんな、隆斗に先生は付けないが、今は気にしない。
私も最近、みんなに呼び捨てか“姫ちゃん”だからな…。
「梅田先生、奥手なんですか?」
私は他人事のように隆斗に訊く。
隆斗は「全然」と言いながら、黒板に“学園祭の出し物について”と書いてる。
「嘘だろ!姉ちゃんが“隆斗君は姫菜と付き合って3ヶ月もキスしなかったのよ”って言ってたけど」
「……志乃…(怒)」
隆斗はチョークを持つ手を、ワナワナと震えさせた。
「誰が“奥手”なの?」
私は雄志とさゆの間にしゃがんで問い掛ける。
雄志は「梅田」と言う。
相変わらずみんな、隆斗に先生は付けないが、今は気にしない。
私も最近、みんなに呼び捨てか“姫ちゃん”だからな…。
「梅田先生、奥手なんですか?」
私は他人事のように隆斗に訊く。
隆斗は「全然」と言いながら、黒板に“学園祭の出し物について”と書いてる。
「嘘だろ!姉ちゃんが“隆斗君は姫菜と付き合って3ヶ月もキスしなかったのよ”って言ってたけど」
「……志乃…(怒)」
隆斗はチョークを持つ手を、ワナワナと震えさせた。