私は雄志たち聞き分けがわりと良い子を空いたスペースに移動させ、机に座って、この場を隆斗に任せた。

両手の薬指に嵌まる私と同じ指輪。

まぁ、私は左手の小指にピンキーリングもあるけど。

でも、幸せで仕方ない。



「さっき、3Fのみんなも小嶋先生から聞いたと思うけど、学園祭は合同で体育館にて行う。
異論はあるか?中山」



「は?俺?ないけど。
…何か、梅田の魂胆はわかった」



「言ってみろ」



…言わせるの?;;

しかも、“魂胆”なんてあるの?

私はカーディガンの袖を捲りながら隆斗の顔と、雄志の後頭部を交互に見た。