「お前、教師運あるよな」



「隆斗は恋愛運あるよね」



私は隆斗に軽く体当たりをする。

隆斗は「ヤキモチ妬かれるほど、余所見してねぇのにな」と、グチグチ言いながら、私の頭を撫でる。



「私、隆斗より信頼されてるみたいだね(笑)」



「受け持ちの生徒に信頼されてなかったら、教師に向いてねぇだろ…;;」



私は隆斗に呆れられる名人みたいだ。

それでも私は幸せで、ニヤニヤと笑う。

―――話し合いの結果は、2人が非を認めた為、公私混同はなく、3日だけの謹慎。

私は1日。

でも実質、土日を挟むから3日間、休みにされた。