私は隆斗の目を見れずに、写真をしまう。

ーーバンッ



「先生――ッ!!」



そんな時、慌ただしく雄志が現れた。



「静かに入って来なさい!」



私は雄志に注意を促す。

けど、雄志は「それどころじゃねぇ!」と叫んだ。

ドクンと胸が騒ぎ出すのを感じる中、「何かあったか?」と、隆斗が立ち上がりながら訊く。



「壊されたんだよ!先生へのプレゼントが!!」



「――ッ!!」



私と隆斗は目を見開いて、職員室を飛び出した。

隆斗に腕を引かれながら教室に入ると、さっきまで何事もなかったタイル画は、床に割れて飛び散って居た。