「うう゛ー…っ…みんなぁ゛ー…!!」



私は生徒の輪の中へ飛び込み、真優とさゆに抱き着いた。



「先生、これだけじゃねぇよ」



雄志は私を2人から離すと、舜と武ータケルーという生徒に目配せ。

2人は「姫菜ー」と、私に50センチ四方の赤い布に包まれた重たい板のようなモノを差し出して来た。

私はあまりの重たさに、机に乗せて、布を退かした。



「…コレ…っ」



生徒たちから私へのプレゼントは、私と隆斗をモチーフにしたタイル画。



「凄いじゃないか(笑)」



隆斗は私の頭に手を乗せながら「ありがとな」と言う。