「あぁ。たかちゃんキレたら怖いからさ、彼女である姫菜は傷付けらんねぇ！」



「あ、ありがとう;;
でもね、舜！私は全く傷付いてないし、怖くもなかったよ(笑)」



「……嘘;;」



舜は私を“信じられん！”というような顔を向けて来る。

私が「本当」と返すと、雄志は私を見てニヤリとする。



「さ、９時になった運動場に出ないといけないんだから、女子は更衣室に行きなさい」



私は雄志を睨み付け、女子たちを教室から出す。

私も職員室へと出席簿を置きに行く。

何か倉敷先生と赤星先生に睨まれた気がしたけど、気にせず職員室を出た。