「ふざけんなぁ゛ーっ!!」



「「先生――ッ!!;;」」



すると、永見が私に金属バットを振りかざしながら迫って来る。

雄志とさゆが、避けない私に叫んでる。

…あの勢いで殴られたら、死ぬかもね。

私は教卓の下に隠してた、前に没収したバットを取り出した。



「金属バットは……球を打つ為にあるんだよ――ッ!!」



ーー“カーン…ッ!!”

凄まじい音が、教室に響く。

私と永見がそれぞれ持つ金属バットがぶつかった音だ。



「姫菜――!!!!」



隆斗が教室に入って来る中、私は振動と衝撃で痺れた手から、バットを手放した。