「何してんだ!」と、隆斗が来て、篤と私を離す。

舜は「やってらんねぇよ…」と、後ろから教室を出ようとする。



「座れ」



「どうせ梅田は…」



「黙って座れよっ!!」



反抗した舜を、有無を言わさず座らせた隆斗は、雄志とさゆも席に就かせた。



「武井。お前の望みはなんだ」



「頼子をこのクラスに入れたいだけ…です」



「それを望んでるヤツ…手を挙げろ」



その声に、クラスの半数が手を挙げた。

山地さんは結果を知りたくないのか、俯いてる。



「…どうしてこれだけ居て、お前らは小嶋先生にしか言えないんだ。自分たちで校長や直談判をしない。
そんな勇気も度胸もねぇヤツが、クラス替えを望んでんじゃねぇよ!!」



隆斗が教卓を蹴飛ばしながら言うと、さゆが立ち上がった。