「俺らも大人を信じないって決めた時あって、担任や街を彷徨く雑魚に何しても気にしなかった。けどさ、石田のクラスには梅田が居ただろ。正直、羨ましかった」



「梅田、私たちが煩いと、自分の授業をほかって来るんだもん。それで、私はこんな教師が来たら、受け入れようって決めた。そしたら、姫菜ちゃんが来てくれて、感じた。梅田と姫菜ちゃんは、逃げずに向かい合ってくれた。だから、信じられたんだって」



「そんな先生、なかなか居ないだろ。イジメをするなとは、俺らじゃ言えねぇ。けど、話を聞いてくれるヤツが居るって気付けよ!」



「自分たちが恵まれてる事、忘れちゃダメだよ!」



雄志にさゆ。

舜や真優の言葉に、私は感動して、涙が込み上げた。