「唯一の子持ちの俺からも一つ、テーマを出させて貰うぞ?“どうして親や大人に話せないのか”、子供目線で教えてくれ」



「親父たち、仕事であんま居ねぇ!」



「先生たちにだって、選り好みあるでしょ?自分が嫌いな子が先生と仲良かったら、最低な気持ち言えなくない?」



ある女の子の発言に私たち教師は固まった。

そんな先生たちが居るのは確かで、否定する事が出来なかった。

的を射(え)た発言に、返す言葉も見当たらない。

自分たちが違っても、選り好みをする先生たちと、私たちは同じ“教師”の枠に入ってるんだ。

そんな中、雄志やさゆを先導に、私のクラスの生徒たちが立ち上がった。