「私は昔、イジメはイジメられる人間に非があると思ってました。
けど、それは違う。私も経験のある、妬みによるモノ。そして、今回は人の痛みがわからない人たちがしている」



「…誰だよ、頼子をイジメたの」



「武井、座れ」



「あ゛?梅田のクラスで起きたイジメだろ?何でお前が止めるんだよ!!」



「篤っ!止めとけ」



キレた篤を隆斗が注意しても、むしろ掴み掛かりそうになった。

雄志に押さえられ、その場から動けなくなった篤。

私は石田さんの前に行く。



「何よ」



ーーバシンッ

そして、頬に平手打ちをした。