「イジメをする理由は?雄志」



「俺??…わかんねぇけど、気に食わないとかじゃね?」



「イジメを見て見ぬフリをするのは?舜」



「巻き込まれたくないだろ!」



「イジメられる気分は?山地さん」



「…え…」



「頼子?」



「答えなさい」



「…私は別に…」



「そうやって弱腰になるから、石田たちにつけ込まれるんだよ!!」



シーンとする室内。

私は教卓をバンッと、叩いた。



「イジメられた気分はどうだった?」



「……辛かった…です……」



私は目が合った山地さんに頷き、ハンカチを渡しに行った。