「家に帰った時、誰も居ないから“ただいま”と言う習慣がない人がいます。そんな人たちが、挨拶の出来ない大人になる。
貴方たち、人との会話に心を込めた事がある?自分と同じように、寂しい子供にならないようにって、考えた事ある?」



「好きな人にだけじゃ、ダメなんですか?」



「だから貴方は、イジメをするんです。本当の友達が出来ないんです」



私は立ち上がった、山地さんイジメの主犯を見つめた。

こうなる事を予想してなかったけど、今、決心した。

クビになっても、私はイジメを止めさせる。

この子を、全うな道に戻す。