…ちょっ、勘弁して!;;



「逃げるの止めなさい!」



「…逃げてなんか…」



さゆは振り返るも、私から目を背ける。

…意地っ張り。



「ぶつかりなさいよ、雄志に!
嫌な部分、吐いちゃいなさい!」



「…嫌われても!?」



「そんな男だったの?雄志は」



…違う。

それを一番わかってるのはさゆだ。

だから、首を振るんだ。



「私だったら、泣く前に張り手の一つは喰らわせるよ。これでもかって位に責める。それで、私の勘違いだったら謝る。相手が間違ってたら謝らせる。
だから雄志と向き合いなさい」



ちゃんと聞いてくれる。

隆斗も聞いてくれたんだ。