「俺の兄貴、弥栄子の兄貴の雅弥ーマサヤー君と仲良くて、3日前に4人で遊んでたんだよ」



「うん…」



「そしたら、雅弥君の金回りがやたら良くて、弥栄子に確かめたら、“薬を売ってる”とか言い出して…。
俺と兄貴、止めさせようとしたら揉めて、兄貴が雅弥君を押さえて、俺が雅弥君の鞄から薬を出したら、運悪く警察に見られて…雅弥君は“知らない”とか言ってさ。俺や兄貴が“違う”と言っても、警察は信じねぇの…」



私は怒りと悲しみに体が震えた。

何を基準に、警察は人を信じて、人を疑うんだろうか。

…許せない。

許せるわけもない事だ。